元ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリソンさんとその妻オリヴィアさんは、精神保健法に対する政府改革が、精神障害者による攻撃から被害者を守ることができる程度にまでは行われていないと警告した。

保健長官アラン・ミルバーン氏によって今週にも白書の中で明言される改革には、攻撃者が精神病院やそれに類する機関から開放された場合、犠牲者側に注意を呼びかけることを認める条項を含んでいる。

1年前、自宅に侵入してきた暴漢にナイフで刺され重傷を負ったハリソン夫妻は、その改革を肯定的に受け止めてはいるものの、 12月17日に無所属議員宛てに書いた手紙で、ミルバーン氏が「問題の不適切な側面を取り上げている」きらいがあると述べている。

ハリソン夫妻を刺した人物は先月、無期限で精神病院に送られた。

「被害を受けてから、僕たちは多くの手紙を受け取ったんだ。精神病院から出されるのが早すぎた精神病患者などから恐ろしい被害を受けた人たちや子供がそうした被害を受けたという人たちから、また不届きで不適切な治療しか受けられなかったという偏執的精神分裂病患者の親たちからも。」

「今よりもずっと明確で厳密な基準が適用される必要がある。これは一般論とは言えないけど、現在僕らのケースのように明らかな重大な誤りが犯されて破滅的な結末がもたらせられつづけている。」

ハリソン夫妻は、判例法と人権法の制定で、他者の犯罪行為によって生命が危険にさらされ得る人たちを保護することのできるような、積極的な義務を規定するべきだと主張している。


▼George Harrison: Mental health reforms fall short