ビートルズのナンバー・ワン・ヒットを集めたアルバムが、発売からわずか5週間で、2000年の年間総売上げ第1位に踊り出た。
シンプルに「1」と名付けられた同アルバムは、12月17日にイギリスでの総売上げが130万枚に達し、 今年1年間ほどんどずっとトップに居続けたMobyの大ヒット・アルバム「Play」を抜いた。本国イギリスでは11月14日にリリースされてからがっちりとチャート1位をキープして、現在は28ヶ国で1位になっている。
ビートルズのメンバー3人の関係者は感謝の意を表しながら、「素晴らしい音楽が皆さんに評価していただけたのだと思っています。」 と述べた。同アルバムは、すでに、イギリスで"最も短期間で100万枚売れたアルバム"にもなっているし、また、先週アメリカで再びチャート第1位の座に返り咲いたということもあって、"史上最も売れたアルバム"ともなりそうな勢いである。イギリス以外の世界中の国々で1350万枚が売れている。
このアルバムは1962年から1970年までの間、「Love Me Do」から「The Long And Winding Road」まで、イギリスとアメリカでのナンバー・ワン・シングルを集めたもの。その8年間でビートルズはポピュラー・ミュージックというものを定義付け、60・70年代も現在も、変わらぬ影響力を有する音楽遺産を残したのである。
ニュー・アルバムのこの驚異的な人気は、30年前にビートルズが解散したのにもかかわらず、当時と同じ人気を同バンドが保っていること物語っている。
このことはまた、ビートルズが最近出した本「アンソロジー」がヨーロッパ中でトップ10にくいこむベストセラーになっていることにも見出せる。
先週、ポール・マッカートニーはロンドンの書店で新しい本「Paintings」のサイン会を催し、何百人もの人々が彼を一目見ようと押し寄せ、大変な騒ぎとなった。また、12月8日にはジョン・レノン没後20周年ということで、世界中の人々が、彼の死を心から悼んだのだった。
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