ジョン・レノンの遺作曲"Starting Over" TVCF初登場

2000-08-21

ダイドードリンコ株式会社は、新商品の缶コーヒー「ヘヴン」のTVCFにジョン・レノンを登場させた。同TVCFは、商品発売と同日の8月21日(月)より全国で放映される。生誕60年、没後20年を迎えたジョン・レノン・ブームが日本にも渦巻いているのだ。

CMの中には、ジョンとオノ・ヨーコさんのキスシーンが12回も連続で登場するが、これらは、1969年の「ベッド・イン」からジョンが暗殺される1980年までの11年間に、現存するレノン夫妻のキスシーン映像を世界中から全て発掘したもの。

なお、ジョン・レノンの映像と楽曲を同時使用したTVCFは、世界初となる。世界初とは意外なようだが、ビートルズやジョンの映像と音楽を同時に使用することは権利関係が複雑で困難で、広告業界ではタブーとされていて実現したことはなかった。特にCMソングは、カバー曲以外は一切あり得なかった。

このCMを手がけた博報堂はだめもとでニューヨーク在住のヨーコさんに、CMのコンセプトを根気強く説明。ヨーコさんも、ジョンが生涯訴えてきた「ラブ・アンド・ピース」に通ずるとして理解を示し実現することになった。CMソングも夫妻の愛と再出発を歌い、80年に全米1位を記録した「スターティング・オーヴァー」に決定。CM界の常識を世界で初めて覆した。

そのコンセプトは、ダイドードリンコによると、次のようなものだという。

ダイドーブレンドコーヒーブランドは、1973年の発売以来、弊社の主力ブランドとして多くの皆様から御支持をいただいています。ダイドーブレンドコーヒー「ヘヴン」は、その新ラインナップ商品として、更なるブランド力の向上を目指し、缶コーヒーユーザーの中心となる20代男性をターゲットに発売されます。  毎日を多忙に過ごす20代男性に「ホッとする瞬間」と「確かな満足感」を提供するコーヒー、それがダイドーブレンドコーヒー「ヘヴン」です。  このような、ダイドーブレンドコーヒー「ヘヴン」のイメージを訴求するために、今回、若年層の共感を獲得できるイメージキャラクターとして、没後20年を経過した今もなお日本の音楽シーンに絶大な影響力を持つ、世界的アーティストのジョン・レノンを起用することになりました。  

自分自身の生き様をそのまま作品として発表するアーティストだったジョン・レノンは、オノ・ヨーコとともに、「ラヴ・アンド・ピース」を掲げて、実際に平和運動に取り組みながら様々な作品とメッセージを送り続けました。“ひとりひとりが愛に満ちていれば、その街はその国はそして地球は愛に満ちる。ひとりひとりが平和を願えば、その街はその国はそして世界は平和になる。”ジョン・レノンは、この大きなテーマを自分の作品の中で表現していました。  誰もが自由を求めている現代の中で、特にその思いが強い[新しい人たち(若年層)]は、自分自身にとことん正直に生きたジョン・レノンの生き様を今も新鮮に感じ、共感をもって受け入れていることと思います。  

今回のTVCFでは、ジョン・レノンの生前の映像の中から、パートナー、オノ・ヨーコとのキスシーンをピックアップしました。栄光と挫折を乗り越え、文字どおり自らの「再出発」を歌った遺作曲「スターティング・オーヴァー」を使用し、20世紀を代表するカップルの“幸せな時間”を強く表現していきます。そして同時に、今は天国(ヘヴン)にいるであろうジョン・レノンから、日本の若者たちに対して、“1本の缶コーヒーからもたらされる小さな天国=ダイドーブレンドコーヒー「ヘヴン」”を表現していきます。

なお、CMは12回のキスシーンがある30秒間バージョンと、9回のキスシーンがある15秒間バージョンの2バージョンがオン・エアされる。

 

 

〜ダイドーブレンドコーヒー「ヘヴン」のトータルキャンペーンとして展開〜
ジョン・レノンの遺作曲 TVCF初登場

 

 

 

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