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ポール・マッカートニーの読売新聞インタビュー

2001-04-30

4月22日ロンドンにて、ポール・マッカートニーは読売新聞との単独会見に応じた。

ポールはまず1980年1月のウィングス日本公演の時に大麻所持で現行犯逮捕されたことについて、「今になって振り返ってもぞっとする出来事だった」、「僕は日本ツアーが本当にとても怖かったんだ。(日本には薬物を持ち込んでは)絶対にいけないと言われていたのに。今でもなぜあんなことをしたのかわからない。頭がおかしくなっていたといわざるを得ない」、「逮捕は僕の心に大きな傷を残した。あれでツアーは終わり、結果的にウィングスも終わりになった格好だ。色々なことに少々うんざりだったし、そんなことから抜け出すきっかけになった」などと語った。

また発売が近いウィングスのベスト盤「Wingspan」について、「ベスト盤の発表は、まさに最高のタイミングとなった。これ以上のタイミングは望めなかったね」、「(ビートルズ1発表の直後のリリースとなったことについて)でも、これは全くの偶然。ウィングスの活動を収めたテレビ・ドキュメンタリーの制作と同時に約4年前からCDの方も準備を進め、たまたまこの時期に発売が決まっただけなんだ」、「ウィングスの活動は常にビートルズの
影を引きずっていた。ビートルズはあまりに偉大であり、ウィングスでベスト盤など出せるだろうか、と最初は自信がなかった」、「(休暇中に過去の作品に向き合って)この過程でウィングスの成功に気づいたよ。気に入った曲は約40曲。今では、このベスト盤こそ本当のお気に入りだ」、「中でも79年に発表した『デイタイム・ナイトタイム』などは、本当に現代的で、僕も驚いたぐらいだ。聴いてもらえば『これもウィングスか。忘れてたよ』と思う曲も多いはず」、「(未発表音源使用の『ビップ・ボップ/ヘイ・ディドル』について)子供たちの笑い声が響き、とてもいい感じだ。今こそ発表の時期だと思ったんだ」。

新作や、ツアーについても語った。「米国の2、30代の若手ミュージシャンと組んでいる。彼らは本当にいい味を出しているよ。(新作は)9月中には出せると思う」、「(クラシック音楽への傾倒について)僕はあらゆる分野の音楽を愛している。いつも同じ場所を旅するのは面白くない。変化を楽しむのもいい」、「(キャバン・ライブについて)あの夜は最高だった。ライブをあれっきりにする理由もない。ツアーのことは、新作完成後に考えたい。やるかもね」

ビートルズやウィングスの再結成については、「答えはノーだ。ジョン・レノンがいなくてはビートルズ再結成はあり得ない」




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