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ジョージ・ハリソン刺傷犯は「無罪」 - 精神異常のため 2000-11-19


英国の法廷で15日水曜日、元ビートルズのメンバーのジョージ・ハリソンを刺した男を、2つの訴因双方において、精神異常が理由で無罪とする判決が下された。

精神科医は、マイケル・アブラム(34)が1999年12月30日にジョージ・ハリソン宅に侵入した際、自分がハリソンに取り憑かれていると信じていたのだという証言を行った。

アブラムは錯乱しており、ハリソンを繰り返し刺して、それを止めようとした妻のオリヴィアにも暴力を振るったのだった。

裁判の間3人の精神科医が、アブラムは1990年以来重い偏執病のような精神分裂症を患っていたとの証言をした。

ナイジェル・イーストマン博士は陪審員団に向かって、アブラムは自分を大天使マイケルだと思い込み、ハリソンを殺すという使命を負って神によって送り込まれたと信じきっていたと述べた。アブラムはハリソンのことをノストラダムスの著作から生まれ出た 「幻の脅威」と呼んでいた。

アブラムはビートルズの4人のメンバーの全員が黒魔術に携わっていると考えていた。「彼は殺人を望んでいたわけではありません、しかし彼はそう仕向けられたのです。」とイーストマンは言う。

AP通信によると、アブラムははじめポール・マッカートニーこそ幻の脅威であると信じていたが、マッカートニーの歌を聴いているうちにハリソンこそがそうであると思うようになったのだ、とまた別の精神科医フィリップ・ジョセフ博士が言っているということだ。

「ポール・マッカートニーが自分を苦しめているとアブラムは考えていました。裏にはジョージ・ハリソンがいてポール・マッカートニーに命令をしているのだと彼は思うようになったんです。」そうジョセフは言う。「彼は、ジョン・レノンがビートルズはキリストよりも有名であると発言した事を覚えていると言っていました。」 彼は加えて言う。「そのことが彼を当惑させたんです。彼はビートルズがとても遠くへ行ってしまったと考えるようになりました。」

アブラムは今回の暴力事件のために、2つの殺人未遂で起訴されることとなった。ハリソンは法廷には姿を見せなかったが、証言記録を提出している。一方ハリソンの妻と息子ダニは公判に出席した。
















 

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