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埋もれていたテープで、ジョンがポールを批判 2000-10-28


屋根裏に26年間も忘れ去られていたオーディオ・テープは、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの間に横たわる緊迫した関係を示す興味深いものであった。

そのテープは、レノンと彼の元バンド・メイトであるリンゴ・スターが1974年、アメリカでのスタジオ・セッションで、リンゴのニュー・アルバム「Goodnight Vienna」について話し合いをしている様子が録音されたもの。しかし、全体で7分半の録音の中程で、マッカートニーが批判の標的になっていたのである。

ビートルズはその4年前に解散していたが、ソングライティングのパートナーであったレノンとマッカートニーの関係は解散ののちその録音の当時まで一貫して悪化した状態にあった。

マッカートニーはちょうど新しいバンド「ウイングス」で成功し、うまくいっていた時期で、レノンとリンゴは「俺たちのこと覚えてるのかね?」と皮肉を言い合っている。テープからは、レノンがリンゴにこう訊ねているのが聞き取れる。「なあリンゴ、ポールのやつはお前が誰か知ってるかな?」それに続けて、ポールがいつも「ジョージに自分を押し付けて、自分がふたりいるように振る舞ってたんだよな。」とも言っている。

その未編集テープは、ラジオ用広告の編集済みテープと取り違えて偶然レコード会社に送られてしまったもので、手違いが発覚するとすぐに編集済みテープが再度送られた。

しかしレコード会社のアシスタントが、その未編集テープを引き出しの中に入れたままにしておいたのだ。そして彼女が仕事を移った時に未編集テープはそのまま屋根裏にお蔵入りとなったのであった。

今年のはじめ頃、その女性は - 彼女は匿名を希望している - 彼女の持ち物としてレコード会社からほこりまみれの箱を手渡された。そのテープが再生されたのはそのときが最初で、テープが入っていたその箱にはレノンとリンゴの自筆でメモもされていて、彼女はその価値に気付いたというわけだ。

彼女は音楽学者と地元のラジオ・キャスター、ビッグ・ジョージ・ウェブリーに連絡を取り、90秒間の抜粋がBBCスリー・カウンティーズ・レディオのリスナーに向けてオン・エアされることになった。

テレビ向けのテーマ音楽の作曲もこなすビッグ・ジョージは「ジョンがビートルズ時代のいちばん気の合う仲間と一緒にくつろいで、笑い、ジョークを飛ばすのを聞くのは、おそろしいくらいだったよ。」と話す。

「例の女性は匿名のままでいたいそうだ。それと言うのも彼女がビートルズの大ファンであるからだ。彼女はそのテープをどうしたらいいかわからなくて、それで私に連絡したわけだよ。リンゴかポールに渡すのがいいと彼女は考えているよ。」












 



 

 

 

 

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